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歯科特別研究会「がん治療を理解して、安全・安心に行う歯科治療・口腔ケア」・感想文

2013.02.13

<歯科特別研究会・感想>
 

がん患者を支える医科歯科連携の重要性


 歯科部会は、1月13日に歯科特別研究会「がん治療を理解して安全・安心に行う歯科治療・口腔ケア~がん患者の周術期口腔機能管理を正しく運用するために」を、静岡県立静岡がんセンター歯科口腔外科部長の大田洋二郎先生を講師に開催し、73人参加した。参加者からの感想を紹介する。


 大田.JPG                    2012年4月の歯科診療報酬改定で、突然新設された周術期口腔機能管理。周術期ってどういうこと?患者さんにどういうメリットがあるの?医科には?歯科には?という基本的なところから、実際の方法までをエビデンスに基づいて詳しく教えていただきました。
 近年、口腔ケアを行うことで口腔内だけでなく全身の状態が良くなることは様々なところで報告されており、歯科関係者だけでなく、一般市民にも認知され始めています。
 がん治療においても術後合併症や抗がん剤による口腔粘膜炎などを大幅に軽減させることが大田先生などの研究でわかっており、それによって治療成績や患者さんのQOLの向上を確実に図ることができます。
 しかし、歯科に保険導入されたものの、1年近く経ってもあまり広まっていません。それには多くの原因があると思いますが、その一つに「医科歯科連携」がうまく動いていないことが挙げられるようです。
 まず病院の医師や看護師さんなどに「がん治療には口腔ケアが必須である」と認識していただき、それを患者さんに説明して納得していただけなければこの連携は進んでいきません。大田先生によると、ここがうまく行けばほとんどの患者さんは歯科による口腔ケアを受けていただけるということです。
 医科にとっては治療成績が向上し、歯科にとっては歯科衛生士の活躍の場が増加し、そして何より患者さんにとっては治療成功率やQOLが向上するという、関係するすべてにメリットがあるこんな良いシステムを利用しない手はありません。
 しかし、唐突に導入された感のあるものだけに、歯科側の受け入れ体制もまだ十分であるとは言えない面もあると思います。これから医科と歯科が共に学び、情報交換して、患者さんの幸せのために「連携」していくことが、自分たちの仕事への誇りや充実感に繋がるのではないかと思いました。【丹波市・歯科 水野良司】

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