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<感想文>6月歯科定例研究会「矯正治療の失敗例から学ぶ」

2013.07.24

<6月歯科定例研究会 感想文>

失敗から学ぶ矯正治療のコンセプト転換

                     歯科.JPG歯科部会は6月9日に協会会議室で歯科定例研究会「矯正治療の失敗例から学ぶ」を開催。仙台市・歯科一番町SAS矯正歯科センターの菅原準二先生を講師に、108人が参加した。感想文を掲載する。
 
 インプラント矯正の嚆矢である菅原先生による、失敗をタイトルとする刺激的な内容でした。
 まず成長期における早期のマルチブラケット治療は失敗の原因となりやすいというお話。難症例でなければ思春期前の第1期と思春期後期以降の第2期とに分けた2段階治療を行い、思春期の成長期間は口腔ケアと経過観察で最小限の介入にとどめ、成長発育完了後の2期目でマルチブラケットなどの治療方針を本人に決定してもらうのが最善ではないかとのこと。
 また骨格性の難症例では、矯正治療単独で成功する確率が低いことから、第1期治療をあえて見合わせ、顎骨成長完了後に外科的矯正あるいはカムフラージュ矯正を本人に選択してもらう方が良い結果となる。
 しかし歯科医師サイドからすれば、すぐ着手しないことによって機会損失となる可能性があることと、親は手術を回避する傾向があるため結果として早期にマルチブラケット治療が行われることが多く、長期予後では失敗症例になり得る。
 そして外科的矯正におけるサージェリーファーストというコンセプトについて。従来コンセプトでの長期間の術前矯正が後戻りの原因となり得るという観点から、まず最初に顎骨の手術を行い、骨の治癒活性が高い間に矯正を開始すると短期間でゴールに到達でき、かつ後戻りしにくくなるというコンセプトの転換を提唱されていた。
 ご高名な先生の講演ということで椅子が足らなくなるほどの大盛況でした。【中央区・歯科 中村征一郎】

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