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<報道>歯科医師・技工士ら34人が技工問題で初めて懇談

2014.02.13

「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会

歯科医師・技工士ら34人が、技工問題で初めて懇談

 

 技工士.JPG                    協会が参加する「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会は、2月1日に協会会議室で「歯科技工問題についての懇談会」を開催。歯科医師と歯科技工士ら34人が参加し、大阪の歯科技工士でつくる大阪歯科技工士連絡会の話題提供をもとに、歯科技工士・所の現状について交流をはかった。
 懇談会では、吉岡正雄・代表世話人(協会副理事長)が開会あいさつし、歯科技工士の雨松真希人・世話人(兵庫県商工団体連合会青年部議長)が進行役を務めた。
 雨松氏は、長らく続く低医療費政策により歯科医療の現場は疲弊し、とくに歯科技工士は技工料が安く、超長時間労働・超低賃金のために20~30歳代の若い歯科技工士の離職率は約8割と、きわめて異常な事態になっているとした。大阪歯科技工士連絡会が行った「歯科技工所アンケート」では、4人に1人が週労働時間80時間を超え、休日をとる余裕もなく、3割が可処分所得300万円以下という衝撃的な結果が明らかになったことを紹介。
 雨松氏は、歯科技工問題に顕著な歯科医療危機の打開のためには、歯科技工士と歯科医師が緊密な連携を図り、双方が一致して、必要な診療報酬を堂々と求めていくことが必要であり、これこそが歯科医療全体の発展と社会的評価を高める確かな道の一つであるとした。
 大阪技工士連絡会からは石橋哲夫代表、事務局の塚原敏彦氏と西川勝美氏が話題提供。
歯科技工士法には「無資格者に対して歯科技工を行わせてはならない」という義務が明記されていないため、歯科技工士の身分保障が成り立たず、海外委託技工の流入も放置されていることなどを指摘した。また、歯科技工士の困難な現状を歯科医療全体の問題としてとらえ協力していくために、保団連・保険医協会にも協力を求めていきたいと訴えた。
 意見交換では、「仕事には誇りを持っているが、長時間労働で身体がもつか不安」「専門学校のクラスの半分が歯科技工士を辞めている」「厳しい状況があるが、お互いの考えを知る機会がないので参加した」「歯科医師もワーキングプアが増え、院内技工士を雇えなくなっている現状もある」など活発な意見が、若手歯科技工士中心に出され、問題を共有し交流する重要な機会となった。

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