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2018年6月歯科定例研のご案内

2018.06.03

兵庫県保険医協会 6月歯科定例研究会

超高齢社会における口腔ケア摂食嚥下リハビリテーション

~病態の理解と自然治療力を考慮して~

⇒ご案内(PDF)はこちらから

日 時: 2018年63日 (日)14:00~17:00

会 場: 兵庫県農業会館10階101・102号(JR元町駅東口南10分)

講 師: 柿木 保明 先生
     九州歯科大学 老年障害者歯科学分野 教授

定 員: 120人(事前申込順)

参加費: 会員無料   対象者:歯科医師、歯科衛生士

 

 高齢社会の到来で、活動低下のみられる虚弱高齢者も増加してきました。近年、このような筋力や活動の低下の状態を「フレイル(Frailty )」と呼ぶようになりました。このフレイルは口腔領域にもみられ、これらを総称してオーラルフレイルと呼ぶこともありますが、加齢だけの因子で生じるのではなく、複合的な因子が関連していることから、単に歯科診療や機能訓練だけに終始しないように配慮する必要があります。とくに、服用薬剤や生活習慣の影響は無視できません。

 摂食機能とは、「捕食・咀嚼・嚥下」の連続した生体反応であり、口腔の機能は、生体反応の組み合わせで成り立っています。したがって、それぞれの反応を理解して対応することが効果的なリハビリテーションの提供につながります。リハビリテーションも、単なる訓練の繰り返しではなく、病態を理解して自然治癒力を向上させるような取り組みが大切になります。

 運動神経は神経伝達物質が重要な役割を有しています。この役割は、神経線維に伝わった電気エネルギーを神経細胞で、次の神経線維に伝えることです。そのため、分泌を抑制させる作用のある薬剤は、神経伝達物質の分泌抑制にも影響を及ぼして、機能低下をきたす可能性が高くなります。すなわち、抗アレルギー剤や胃酸分泌抑制剤、安定剤、睡眠剤なども、唾液分泌を低下させるだけでなく、運動機能を低下させる作用も有しています。

 効果的な口腔のケアやリハビリテーションを提供するには、これらの作用を十分に把握することが大切で、それに加えて、生命の進化、発達、老化の理解は、生体反応と運動機能の関連を理解するのに役立ちます。

 私事ではありますが、2年半前に、くも膜下出血を発症して緊急手術と入院治療、リハビリを経験しました。現在では、麻痺や後遺症もなく復帰させていただきましたが、この経験から、自然治癒力の向上と自然医学の大切さを、身にしみて感じました。

 そこで今回は、病態を理解して自然治癒力を高めるような口腔ケアとリハビリテーションを提供するには、どのようにしたらよいかについて、私の体験も踏まえてお話したいと思います。

 今回のお話しが、歯科訪問診療や口腔ケア、摂食機能療法などに携わる専門職の方々の「オーラルフレイル」へのさらなる理解と予防に取り組むきっかけになれば幸いです。【柿木記】

 

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