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薬科部1月研究会「呼吸器感染症診療の診断と治療」感想文

2011.02.25

科学的にとらえる 感染症流行の実態

 薬科部は1月29日、研究会「呼吸器感染症診療の診断と治療」を開催し、神戸市立医療センター中央市民病院の林三千雄先生を講師とし、医師・薬剤師ら56人が参加した。参加者の感想文を紹介する。

 それはそれは寒い日でした。就業後、ふとその気になって参加しました。お話のテーマは、「結核」「インフルエンザ」「ワクチン」についてでした。
 結核は周囲への感染という社会問題面があり、早い診断が最重要です。その診断が遅れてしまう例を、問題点、分析(耐性)、対策、治療といった順に紹介されましたが、具体的で薬剤の使い方の意味も理解できました。
 インフルエンザワクチンは不活化ワクチンですが、スプリットタイプであること。基礎免疫をつける時には、追加免疫をつけるときと比べて高い免疫原性が必要なこと。年齢やハイリスク患者によっても、ワクチン効果が異なること。これらを念頭に、アジュバントの副作用についての正確なデータも基に、接種ワクチンを選ぶべきこともわかりました。
 結核感染率と発症率、インフルエンザ感染率については、多面的分析、例えば、時代背景、地域、政治的対応等も含めた科学的数値から、流行の実態をとらえられており、メディアから流れてくる不安をあおるような情報とは、かい離していました。
 「寒い」だの「疲れた」だの言ってないで、勉強会に参加すると必ず収穫ありと再認識しました。
【西宮市・薬剤師  柴田喜代子】 

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