兵庫県保険医協会

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緊急特別研究会開催のご案内

2011.04.05

兵庫県保険医協会西宮芦屋支部、研究部、薬科部共催  緊急特別研究会


 「放射線災害報道を理解するための基礎的な知識
  ~すでに放射線災害医療に遭遇するかもしれない状況下にあります~」

日  時: 4月16日(土) 午後4時~6時
会  場: 兵庫県保険医協会会議室
講  師: 医療法人明和病院放射線科 診療放射線技師・第1種 第2種 放射線取扱主任者
      樽岡 照知 氏
参加費: 無 料

 ご承知のとおり過日3月11日、未曾有の大災害が東日本東北地方を襲いました。甚大な被害は阪神淡路大地震を経験した私たちの体験をもってしてもすでに想像を絶するものとなり、現在においても被害の規模は増大の一途をたどるばかりです。
 さらにこの震災においては東電福島第一原子力発電所において、原子炉からの産生物であろう放射性物質が放出され周辺地域の汚染状況は日を追って深刻さを増し、周辺住民の方々には避難勧告が発動され、住み慣れた故郷からの離散を余儀なくされています。
 現地では関係各所の懸命な修復、復旧作業も原子力という途轍もなく大きなエネルギーの壁に阻まれ一進一退の状況であることを、われわれは日夜の報道で知り得ます。
 その一方、日本各地に避難された方々には、それぞれの避難先地域において緊急放射線災害医療という形での心身のケアが必要となってきます。今のところ作業従事者を除いては重度の放射線障害は発見されてはいませんが、全国各地の医療現場においても放射線被ばくもしくは放射性物質による汚染への対応が求められ、医療スタッフには汚染の管理、防護の知識、汚染を伴う疾病に対する処置などの医療行為にとどまらず、食品衛生や環境衛生など生活環境に関する相談、さらには放射線被ばくに対する不安感、危機感へのカウンセリングなども急務となることでしょう。
 私自身、原子力発電は専門ではありませんが、今回は日常の診療放射線業務で培った放射線管理に関する基礎的な知識、具体的には専門用語の解説、被ばく線量などの数値の意味するもの、身体的影響との関連、医療被ばくとの対比などをお話しさせていただきます。災害報道の表裏をわかりやすく理解できる一助となれば、被災された方々の直近の生活環境を現実味の高いものとして実感できることでしょう。そしていつ遭遇するかもしれない放射線災害医療のなかで患者様と向き合えるためにお役に立つものになればと願っております。
【樽岡 記】
 

お問い合わせは協会事務局 岡林・山田・伊藤まで TEL078-393-1817
 

同日開催予定の薬科部研究会「これだけは知っておきたい婦人病の漢方」「薬剤師のためのバイタルサインの見方・読み方」は延期させていただきます。
※参加された薬剤師に「日本薬剤師研修センター・研修受講シール(1点)」をお渡しします。
※当日の受付も可能ですが、資料準備の都合上できるだけ事前の申込をお願い申し上げます。

 

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