薬科部だより
薬科部６月研究会「薬剤師のためのバイタルサインの見方・読み方」の感想文
2011.07.12
ポイントおさえた覚え方
協会理事の広川恵一先生にバイタルサインとは何かを、ポイントを押さえたわかりやすい言葉で講演していただきました。
まず、パルスオキシメーターで実測しながら、息を止めての脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度（SpO2）の変化を示されました。
そして、バイタルサインの説明と必要性、特に薬剤師が薬を適正に使用するためには、バイタルサインからの全身症状の評価であるフィジカルアセスメントを行うことが必須となることを提言していただきました。
バイタルサインの覚え方は、左腕を伸ばし、手首を右指先で抑えて（脈）、上腕を右手で覆って（血圧）、わきの下に右手先を入れて（体温）、胸に手を当てて（呼吸）、頭に手を置き（意識）です。
正常値と異常値の説明の後、実際に起きた薬による異常値の症例と対応法を教えていただきました。先生が異常を見落とさないようにと、日々努力してつくられた各視点の頭文字からなる判断法は、とても説得力のあるもので、医師として真摯に患者さんに向き合っていらっしゃることが伝わってきました。
広川先生には、薬剤師業務のためのフィジカルアセスメント研修会を今後も継続していただけるようになりました。薬剤師がよりチーム医療に貢献できるよう研修会に参加しましょう！
【北区・真星病院 薬剤師・松枝静紀】
