兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

トピックス

トピックス

【声明】「小野市給付制度適正化条例」の廃止を重ねて求める

2014.01.08

2013年12月14日

小野市市長   蓬萊  務 様
小野市議会議長 岡嶋 正昭 様

兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹


小野市福祉給付適正化条例に基づく
適正化協議会、適正化推進委員の設置予算の可決にあたって


「小野市給付制度適正化条例」の廃止を重ねて求める


 小野市は、今春に「小野市福祉給付制度適正化条例」を制定した後、同条例による市民からの情報提を受けてきた。報道によれば、本年8月までに5件の情報が寄せられたが、うち2件は生活保護の受給者ではなく、生活保護受給者に関する情報は1件で、しかもその1件は、市当局がすでに把握ずみの情報であったとされている。
 この実態が示しているのは、受給者ではない市民の生活が監視され、一般市民のプライバシーが市当局に通報されたということである。しかも、条例が想定した保護の促進には程遠い。
 当会は、本年3月9日、4月6日の2回にわたって、同条例案に反対し、監視社会をもたらすこと、ギャンブル依存症には専門的な対応が必要など、警鐘を鳴らしてきた。この間の実態は、当会の指摘を裏付けるものである。
 小野市議会は今般、条例にもとづく適正化協議会及び適正化推進委員を設置に関する補正予算を可決したとあるが、この機会に、同条例はむしろ廃止することを、あらためて求めるものである。


関連情報
2013.04.06 要請書「小野市給付制度適正化条例」の廃止を求める
2013.03.09 声明「小野市給付制度適正化条例案」に断固反対する
TPP、小野市生保条例で緊急要請 3・7国会行動 「皆保険守る」で一致