この行事案内は、2017年のご案内です。
診療内容向上研究会 第534回
聴診器発明から200年
−コモンな疾患を中心に、実際の聴診音とともに−
日 時 | 11月25日(土)17時〜 |
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会 場 | 協会5階会議室 | 講 師 | 杏林大学医学部附属病院呼吸器内科講師 皿谷 健先生 |
小生が大学の卒業旅行で訪れたエーゲ海に浮かぶギリシャのコス島には、小高い丘に倒壊した神殿の柱(診療所跡)がいくつもあり、当時、世界中から集まった病人が"医学の祖"と呼ばれたヒポクラテスの治療を受けに来たと聞きます。はるか昔の紀元前5世紀の話です。聴診器もない時代、五感を使い、ありとあらゆる事象を大事にしたのだろうと想像します。聴診器はフランス人のLaennec(1781〜1826年)により1816年に発明されてちょうど200年を過ぎました1)。一方、現代は、たくさんの機器や検査が可能であり、個々の医師がより専門性の高い業務を要求される場面が増えているように感じています。
しかし、医療現場では日々、患者の訴えを聞き、五感で感じ、診断の糸口を探すという作業が繰り返され、聴診法はその診断ツールの一つとして、患者とのコミュニケーションの一つとしても有用だと感じています2)。日々の臨床の症例から学んだコモンな疾患を中心に実際の聴診音の音源とともに、お話しさせて頂ければと思います。
【参考文献リスト】 1.皿谷健.聴診器発明から200年.化学療法の領域. 2016;32(11):19. 2.皿谷健.看護roo.聴診スキル講座.https://www.kango-roo.com/sn/k/view/2424【皿谷 記】 |
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