この行事案内は、2018年のご案内です。
診療内容向上研究会 第539回
3D上映 〜胃癌手術はNext Stageへ
医療工学と化学療法の進化とともに
日 時 | 4月14日(土)17時〜 |
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会 場 | 協会5階会議室 |
講 師 | 兵庫医科大学上部消化管外科 主任教授 篠原 尚先生 |
共 催 | 第一三共株式会社 |
胃癌治療の最近のトピックスと将来展望について概説する。若年者のピロリ菌感染率低下と除菌治療の普及により胃癌の年齢調整罹患率は減少しているが、高齢者人口の増加により、患者数そのものはいまだ微増傾向にある。耐術能の低い高齢患者の周術期を安全に乗り切るために、低侵襲な内視鏡手術は有効な手段である。3Dシステムの開発により、内視鏡手術はより安全に実施できるようになった。近年、胃癌の好発部位はより口側に移動しており、とくに食道胃接合部に発生する腺癌が増加している。同様の傾向は本邦のみならず欧米やアジアでも見られる。手術困難なこの領域においても内視鏡手術はその威力を発揮する。さらに、人間の眼や手をはるかに凌駕するロボット手術も大きな可能性を秘めている。一方、化学療法の選択肢が増え、これまで根治切除できなかったステージⅣ胃癌に対するコンバージョン手術の機会も増えてきた。こうした医療工学と化学療法の進化を受けて、胃癌治療は今、Next Stageへ進もうとしている。【篠原 記】 | |
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