兵庫県保険医協会

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第44回総会での理事長あいさつ

2012.07.05

兵庫県保険医協会第44回総会 2012年6月17日 於.チサンホテル神戸

主権在民輝かすとき
兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹

 本日、最も嬉しいのは会員数が7千人を超えたこと。会員獲得の大きな武器である休業保障制度がいよいよ来年には再開予定だ。

 さて、消費税増税法案が民主・自民・公明3党の密室協議を経て成立しそうだ。大飯原発も野田首相により再稼働が決定した。

 政権交代とは何だったのか。米国や欧州のように、理念を持った政党が、国民の意思で交代するのが、本当の民主主義ではないのか。自民や公明と密室協議を行い、世論を無視した政治を国民に押しつける野田政治は、戦前の大政翼賛会と同じではないか。

 政治不信は極まっている。日本国憲法の主権在民を輝かす時だ。

 評議員会で講演いただいた益川敏英先生は、「人間はそう馬鹿ではないので戦争はなくせる。日本国憲法前文を読むと涙があふれる」と言われた。

 アフガニスタンで活動する、ペシャワールの会の中村哲先生は、「自分の身を守るためには現地の文化を尊重し、現地の人々から必要な人と認めてもらうことが必要」と言われた。私たち命を守る医師・歯科医師にとって、示唆に富む言葉だ。地域住民から必要と認めていただければ、私たちの未来は安泰だ。そのためには、日々の勉強はもちろん、亡己利他の承認と贈与の精神が必要だ。

 いまこそ日本と世界の安全保障と社会保障をどうするか、第二次世界大戦の廃墟の中から芽吹いた日本国憲法を、大樹に育てる時ではないか。熱い議論をお願いしたい。

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