兵庫県保険医協会

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第89回評議員会での理事長挨拶

2016.05.15

兵庫県保険医協会第91回評議員会 2016年5月15日 於.兵庫県保険医協会会議室

 

広報活動を強化し運動を強めよう
兵庫県保険医協会理事長 西山 裕康

 

 本日は絶好の行楽日和のなか、第89会評議員会にご参加いただきありがとうございました。また、平素は評議員として、協会の活動にご理解ご協力を賜りありがとうございます。

 まずは、この間の医療・社会保障をめぐる情勢に関して申し上げます。医療・社会保障の原則は、公平・公正をむねとし、「能力に応じて負担、必要に応じてサービスを受け、その結果として所得再分配を伴う」ことです。プライマリーバランスの悪化や政府の債務残高増加の原因としての社会保障悪玉論と、それに基づく医療を含む社会保障の抑制は、国民の命と健康を守る私たちとしては、決して看過することはできません。

 また、TPPや今話題のタックス・ヘイブンに見られるような、行き過ぎた資本主義、グローバリズム、新自由主義的政策がもたらす貧困と格差を是正し、弱者を守る事こそ国家の役割です。そしてその役割を果たす大事なツールは税であり社会保障です。

 「税と社会保障の一体改革」はこのような視点でこそ行われるべきです。社会保障費の削減と消費税増税ではなく、消費増税の中止、能力に応じた負担、社会保障の拡充により安心安全の社会を作り出してこそ、経済も活性化しデフレからの脱却も可能となります。

 7月には、参議院選挙がある。小選挙区制度の欠点としての、現在の一強多弱の政治状況は、改憲の是非をめぐる世論調査に見られるように、民意とのねじれを生じています。ぜひ、投票に赴き、協会の主張に沿った候補者、政党に清き一票をお願いしたい。

 長くなるので、協会活動の詳細は、この後、2015年度会務報告と2016年度の方針案、次年度予算案、決議案として、評議委員会にお諮りするので、よろしくご評議いただきたく思います。

 ここでは、昨年の評議員会以降の活動について、いくつか強調したいと思います。

 まず1点目は会員拡大です。

 私は就任直後から、あいさつ回りと保険医協会のパブリック・リレーションズ、いわゆるPRに力を入れ、執行部及び評議員の皆様にもご協力を頂き、現在も会員拡大に努めています。もちろん、会員数の増加が協会の目的ではないですが、同じ目的を持つ人を集めることは自然であり、また会員数は協会の活動力の源泉でもあります。

 逆に会員数の減少は、突き詰めれば会の消滅であり、会員の総意としてその方向を望めば別だが、会員拡大は会を代表するものとしての大事な責務であると考えています。

 ただ、この間、会員拡大活動のなかで感じたのは、病院長や勤務医の先生方は、協会の事を驚くほど知らないという事実です。ましてや一般県民はなおさらです。これらの克服のためには、ホームページの改善を含め、内外の広報活動により一層力を入れ、まずは「協会を知ってもらう」、そのあと「理解してもらい」、最後に「協力していただく」という3つのステップが必要と考えています。ここでより一層の努力をお約束するとともに、皆様のご協力をお願いしたいです。

 2点目は署名活動です。

 昨年に続き、現在も「ストップ患者負担増」署名に取り組んでいます。ご存知のように、医療費は税・保険料・患者窓口の3者で負担しなければなりません。前2者は曲がりなりにも応能負担ですが、後者は「受益者」負担ならぬ「受難者」負担です。健康弱者、この大半は経済的弱者であることが多いのですが、このように弱者負担を強化し、しかも受診抑制を確信犯的に内在し、経済的弱者からこぼれ落ちていくような「患者窓口負担増加」政策は、社会保障の歴史・原則に逆行しているのは明らかです。

 署名の効果に疑問をお持ちになる会員も少なくないですが、「患者負担増加ストップ」をはじめ、協会の主張を推し進める他の具体的、効果的方法が多くないのも現実です。幸い、昨年のアンケートでは、患者負担増に「賛成」の会員はわずかでした。このことに意を強くし、今後も方法を工夫し、47年間続けている「患者・住民と共に地域医療の充実・向上を目指す」ことを目的とする協会として、署名活動に再度力を入れたいと考えているので、残りわずかな期間ではありますが、ぜひご協力いただきたく思います。

 3点目は熊本地震への支援だ。まずは、熊本地震の犠牲者に哀悼を捧げ、被災者にお見舞いを申し上げます。

協会は、保団連と共に被災地での復興活動を行うとともに、独自の活動として、熊本協会への見舞金の執行、協会役員や事務局員の派遣を行い、熊本協会と協力して医療機関の訪問や安否確認、避難所での活動を行い、現在も事務局員を派遣しています。阪神淡路大震災を経験した兵庫協会として、全国をリードする、最大限の支援を今後とも継続したいと思っています。

 本日もお手元にあるように、連帯の気持ちを込めて熊本協会への募金をお願いしているので、ぜひご協力いただきたく思います。

 最後に、今回は、当協会の各規則の改定案を提出する。協会活動の基礎として、その目的とルールをしっかり定め、一層活動を充実させたいと思っているので、よろしくご審議をお願いしたく思います。

 私は本年6月で理事長拝命1年になる。まだまだ非力ですが、理事の先生方はもちろん、監事、議長・副議長、事務局のご協力により、とりわけ副理事長の先生方のご尽力により、執行部として、大過なく活動できたと思っています。

 それでは、この後具体的な報告をします。これらの方針、決議に沿って、執行部・事務局と一丸となって活動を進めていく所存です。執行部に対する忌憚ないご意見、活発な討議をお願いして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

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